宝永山2352m峰・2

羽生がプロ転向と言う。まだ、若いが体はボロボロだろう。気持ちはあるが、体がそうさせない。五輪二連覇。頑張った。今後の活躍を期待したい。

プロ野球選手の引退は、「バットを置く」という。山屋の引退時期はあるだろうか??よくいわれるのが「山が教えてくれる」格言的である。いつかキビシイ山が上れなくなる時期は必ず来る。山屋は、「ピッケルを置く」だろうか。

 

昨日のつづき

御殿庭から宝永山目指す。キレイな空に富士山が大きい。何と素晴らしい景観。我々、静岡県東部の山屋は幸せである。「富士山に育てられて」いるのだ。

タイツリオオギ(鯛釣黄耆)

大きなスリバチ状の宝永山第三火口を上る。イイ感じだ。渡る風が、まるでクーラーのようで超快適。第二火口肩の「ベニバナイチヤクソウ」は観られなかった。絶えてしまったのだろうか。残念。

最後、速足で2352m峰着。10時58分。標高差約1000mを、2時間53分だった。イイ時間だった。荷物が軽いのと、涼しさが、その結果かも。

空腹を感じたので往路を下山。すぐ下で先ほど抜かした男性2名がいた。女性ともう一人の男性はまだだった。やがて女性が来た。一眼レフで花を撮っている。ただ、名前は全く知らない。教えて上げた。

2352mから富士山

御殿庭・1

御殿庭・2

最後の男性は、まだ遥か下だった。それにしても時間が掛かる。御殿庭中腹で会った。

聞けば、「肺気腫」という。肺の下、三分の一が機能していないらしい。原因は、「タバコの吸い過ぎ」若いころ、一日60本吸っていたという。

気が付いた時は、遅かったらしい。ただ、そんな状態でも、医師から「登山は止められていない」という。むしろ、肺は使った方がイイらしい。

そんな体だが、これから宝永山を越えて御殿場口を下るという。しかし、そんな状態では、とても無理だろう。「止めたほうがイイ」と進言したが、彼は上って行った。

我々は、御殿庭で昼食。通過する方と交流。なかなか楽しい。

つづく