三ッ峠(花は何処に行った)・2

2022/08/12(金)曇・台風接近28/86

各所で鹿食害が著しい。

昨日の「レンゲショウマ」の写真は、2011年8月のもの。11年前、食害はほとんどなかった。

とするとここ10年だろうか。食害は近郊の山だけでなく、南ALPSでも著しい。従って、県自然保護課では毎年、食害対策の「鹿柵」整備に人員を募集している。

私も仙丈ヶ岳に行ったことがあるが、鹿柵の中は全く食害はない。三ッ峠も同じである。柵内は問題ない。

しかし、花々を守るために広大な山岳に鹿柵を設置するのは、予算・人員など限界がある。一番イイのは、鹿が適正頭数になればであるが、鹿の繁殖力は強い。私は、「シカピル」を開発して適正数にと提案したい。

フシグロセンノウ(節黒仙翁)2011/08

ソバナ(岨菜、蕎麦菜)2011/08

林内から林道に出たが、相変わらず花は少なかった。あったのは、フウロソウシモツケソウ位だった。

7日の「ヤマップ」には、レンゲショウマの写真があったが、一体何処で撮ったのか。

林道の柵内に、かろうじて「ソバナ」が揺れていた。食害がなければ、キレイな花が見れるのに・・・。

見事なソバナ 2022/08/10

山頂に上る。以前、ここは泥道だったが、立派な「歩道」に変わっていた。歩道脇も掘削したので、草花は無くなってしまった。これは「オーバーユース」の結果。

記念写真で三ッ峠山荘に下って早い昼食。小屋に「甲斐犬」が三頭いて、その気性の荒さに驚いた。

この日の富士山

チョウ・1

チョウ・2

食後は、西登山口に下る。途中の柵内のお花畑はまあまあ。ただ「ギボシ」がやたら多かった。コオニユリに止まったチョウが良かった。

西登山口途中も「レンゲショウマ」が咲いていそうな環境だったが、結局、一輪も無かった。悲しかった。残念だった。ガッカリだった。

花が無い・・・環境の変化・・・人間にも影響、である。笑ってはいられない。鹿が増えたのは、温暖化・猟師減・山野の荒廃・鹿生態研究不足・・等々、看過は出来ないと思います。

おわり

三ッ峠山山頂