2022/04/06(水)晴・17/61
つづき
Iと行き交い、我々も頂上目指す。雪壁は、多くの登山者が上り下りして立派な道に
なっていた。ただ、尾根に出る最後の3~4歩が垂直に近く、最初は苦労した所と思われた。
尾根に出れば、なだらかな登山道が権現岳まで伸びている。前方に、権現岳を象徴する岩場(権現様)が佇立していた。
ひと上り、数分で権現岳着。時間は、10:51。登山口から約5時間半。標高差は約1345m+100m。チンタラ上った割には、まあまあの時間だった。
祠に手を合わせ、岩場を上り、剣ヶ峰に達する。鉄製の剣みたいのが立っている。安全登山に感謝し、開経偈(かいきょうげ)を一巻唱えた。
記念写真を撮って下山。雪壁はやや緊張で下る。雪壁が終われば、後はルンルンで下る。ダケカンバの影が雪面に美しく映る。影はハッキリ、春を告げていた。三ッ頭に上り返した。ここで、Iと合流。40分待ったという。
時間は11:55。カップラーメンをいただき、ビアで元気をつける。前後して歩いていた、茅野市のMさんと交流。私より1歳若かった。10年前は、山スキーの鬼だったという。
更に下る。雪が緩み、「落とし穴」が増え、時々、ハマり「ぎゃ~」と、おかしな悲鳴が山にこだまする。落ちた被害者を、他の人は、ニヤニヤ見ている。ただ、一人では出られないので、片手を引いてあげ脱出する。
下山は長い。本来、下りは楽なハズだが、そんなことはない。いつもそうだが疲れがそうさせるのだろう。
ようやく、ゲートに着いた。14:55だった。往復約9時間半。厳しい山だった。権現は、八ヶ岳の中でも最上級のルート。
私は今回で雪の権現岳登頂3回目だった。最初に上ったのは、36年前、1986年2月。39歳だった。
現在年齢は、75歳1ヶ月。今後も、頑張って楽しみたい。
おわり