2022/04/05(火)晴・14/57
つづき
前三ッ頭に上ると、素晴らしい展望が広がる。
東に秩父連峰・南に富士山・西に南アルプス。その奥に中央アルプス、右手に御岳山。編笠山の頭も見えた。
富士山を背にして、三ッ頭を目指す。昨年末は、モーレツな風・雪・低温で痛めつけられたところ。今日は穏やかな山。
途中から、若いIに先行して貰う。彼と私は23歳違った。我々のタラタラ上りに付き合わせるのは申し訳ない。
我々が三ッ頭に着いた時、Iが権現に向かって行った。三ッ頭からの展望は「凄い」正に「凄い」景観が広がる。
権現は、ここから一旦、100mほど下って、再び上る。この上り返しが厳しい。これが、権現岳登山の難しい所だ。
Iが出掛けた後、丁度、一人の登山者が帰って来た。随分早い。聞けば、登山開始時間は、今日でなく、昨夜の23:30だったという。
理由は、三ッ頭で、夜明けの写真を撮影したかったらしい。だが、夜明けには、間に合わなかったといった。それにしても、凄い情熱。一人で夜中にラッセル登山とは、いやはや、恐れ入った。ラッセルのお礼を伝えた。
我々も権現に向かう。天気は相変わらず安定していた。最低コルから権現を仰ぐ。眼前に急激な雪壁が立ちはだかる。
権現登山の壁だ。3~4名取り付いていた。最後の稜線に出る部分が特に厳しい。
滑落すれば、奈落の底だ。
Iには、雪壁が厳しかったら、無理をしないで下れと伝えてあった。しかし、Iは見えなかったので無事上ったようだ。
我々が雪壁の上部に達した時、Iが早くも下って来た。無事、登頂を果たし、昨年末のリベンジを果たした。やはり、雪壁の最後の部分が難しかったといった。
つづく