富士山吉田口・2

2022/12/17(土)晴・10/50

つづき

食事も終わり、就寝となったが、寝袋も初体験。思ったほど寒くはなかった。奮発して高性能のものを買ってよかった。朝4時すぎ起床。外は極寒。

冬山の朝だ。寝袋を片付けて、朝食を作りながら暖をとる。昨日の鍋の残りにご飯を入れて雑炊に。2、3杯おかわりして、お腹の補充はOK。テントをたたんで、出発準備。周りを見ると他にもいくつかテントで寝ている団体があった。昨日の夜、我々が寝てしまってから設営したと思われる。

 

6時30分過ぎに登山開始。1合目、2合目、3合目までは雪はない。順調に登っていたが、山頂の雪の様子を見ながら登っていたら、岩と丸太の土石止めの混在するところで、同行者が足をとられて転倒。ドキッとしたが、手や顔は問題なく、膝下を打撲程度だったので登山は続行。大事には至らなくてよかった。

 

4合目あたりから徐々に雪が現れる。しかし、アイゼンを履くほどではない。歩いている途中に、どんどん他のパーティと出会う。神奈川の労山の方もいた。引率のベテランの方と若い人の構成で、すごい量の荷物で登っている。

聞くと冬山訓練で、上の方で滑落訓練をするらしい。それをやりぬけた人だけが冬山に行っていいというルールにしているとのこと。冬山の厳しさを感じた。

俯瞰

佐藤小屋

9時50分ごろ、5合目の佐藤小屋に到着。しかし、期待したほど雪量はなかった。寒い。とりあえず小屋に入って、おしるこやコーヒーをいただいて、暖をとる。皆で話し合って、これ以上登ってもあまり雪の状態は変わらないようなので、アイゼンを履いて、下山する訓練をすることにした。

 

新しい買ったばかりのアイゼンと靴なので嬉しい。前回の訓練時より軽くて歩きやすい。しかし、アイゼンの調整が靴に合っていないとか(靴に合わせてセッティングしてもらったはずなのに、、、)、スパッツが雪山用でないとか、課題点が見つかった。雪と岩場の混在したところや、凍っている坂道の下り方がむずかしく、怖かったが、多少体験できたので、恐怖心は軽減した。

 

佐藤小屋下で昼食をとり、しばらくアイゼン歩行をしたが、雪も少なく、岩場が多かったので、アイゼンの歯を痛めるので、アイゼンを外す。あとは一気に下山。富士山頂をめざす大荷物の若者たちとたくさんすれ違う。すごい人たちがいるなあと思いながら下って、13時には駐車場に到着した。

 

今回は冬山訓練だったが、未体験のテン泊と、靴やアイゼン、グローブの着脱など新装備の試用ができて、よい体験になった。また買い足したいものが出てきた。投資額がえらいことになっているが安全と新体験には変えがたい。ますます早く雪山に行きたくなった。

おわり

アイゼン装着

下山

帰着